Posts tagged: 田中正博

マーケット・インかプロダクト・アウトか?

おはようございます。
それにしても、技術の進歩というのは有難い反面、時として大きなお世話なこともある。
「そういえば・・・」と、昨日ふと思い立って自分の名前をヤフーで検索してみた。

「田中正博」

すると・・・

「田中将大ではありませんか?」

だって。
ウルサイッ!ちげーよ。オレは「田中正博」だよ!

というわけで、技術が進歩しすぎて過剰なサービスもある。
が、その反面、実に便利なサービスもある。

マーケティング用語には「マーケット・イン」「プロダクト・アウト」という言葉がある。
それぞれを簡単に説明すると、こうだ。

消費者の声を反映して作った商品がマーケット・イン。
反対に、製造者の想いを反映して作った商品がプロダクト・アウト。

では、僕の傘はどっちか?
後者である。

 

なぜ起業したのか?
たまに、人からこう聞かれることがある。

理由はいろいろある。
でも、一番はやっぱ、「オリジナル」を作りたかった。これが理由なんだと思う
他の誰かのアイデアじゃなく、他の誰かのマネでもなく、僕のアタマで考え、そこから生まれたものをカタチにする。僕が起業した意味とは、ここにあると思ったからである。

その意味では、僕の傘は紛れもなく、プロダクト・アウト型商品だ。
「わかりました。あなたの希望を叶えましょう」と、消費者の意見を吸い上げたものじゃない。
「こんなの作りました。どうです、これ?」と、作り手から提案するものである。

とはいえ、誰も欲しがっていないものを作ってもしよーもない。
それは独りよがりというものだ。

で、僕はどうしたか?

 

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なぜ僕は傘屋になったのか?(4)

ところで、自分でカスタマイズできる傘・・・。
そう言われても、どうも「ピン」とこない。そんな方もいるかもしれません。今はまだ商品化に向けた開発段階なので、あまり詳しくはお話できませんが、その概要を説明すると・・・

傘の構造

上記が一般的な傘の構造になります。
僕はこの構造を3つのパーツに分解することを思いつきました。

傘を構成するパーツを3つに分解して、それらを自由自在に組み合わせることで、あなただけの傘を楽しんでもらおう。傘のデザイン・色のパリエーションを揃えてカスタマイズの“妙”を演出しよう。そう考えたのです。

まだわかりにくいかもしれません。上記の傘の構造図でいうと・・・

① ・・・石突き部分(傘の先端)
② ・・・手元部分(傘のハンドル)
③ ・・・上記以外の部分(上ろくろ~生地~親骨~受骨~中棒など)

これら3つのパーツを、複数のデザイン・色のバリエーションを揃えて用意します。
お客さんには、これら3つのパーツの中で、自分の気に入ったものをチョイスしてもらいます。そうすることで、自分の好みに合わせたオリジナルな傘が完成するという寸法です。

もちろん、すべてのパーツは同じ規格で作られていますし、互換性を持たせています。
だから、こんなアレンジだって可能になります。

例えば、「今日は洋服の色をシックな黒系統でまとめてみたから、それに合わせて①②③も黒にしてみよう♪」とか、またあるときは、「今日は清楚な白でキメたから、③は白にして、アクセントに①②は黒にしてみよう♪」といった具合に楽しんでみる。

・・・と、まぁ、要するに、僕の傘はこんな感じの数々のアイデアをカタチにしてみたのです。詳しくは、これから商品化を進める中で、当ブログで随時ご報告したいと思います。

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なぜ僕は傘屋になったのか?(3)

きっかけは飲み屋でのほんの些細な会話から。
でも、それをきっかけに僕は、ようやくずっと探し求めていた答えを見つけた気がするのです。

「そもそもなぜオレは起業したのだろう?」

そう、起業の意味です。これまで僕が漠然とやりたいと想っていたこと。
いや、やりたいと切望し、憧れ続けてきたこと。それは・・・

モノづくりです。自らの想いを込めたモノをカタチにする。
そして、それを誰かに伝えたい。届けたい。

これだったんです。
でも、残念ながら、僕の本業である保険代理店という商売では、その夢は到底叶わないことでした。また、「モノづくり」といっても、具体的な商品アイデアがあったわけでもありません。けれど、今思えば5年間、ずっとそれを探し求めていた気がします。

保険会社や他の誰かの商品ではなく、僕の、僕の会社が作りだした商品を売る。
僕や僕の会社が想いを込めたモノをカタチにして、それを買ってもらったお客さんに喜んでもらう。

このシンプルな「商い」がどうしてもやりたかった。

また、それだけじゃありません。
やりたいことはもうひとつあります。「ウソつけ!」と言われてしまいそうですけど、僕は真剣にそう考えています。

社会貢献です。
直接的に社会に貢献できる会社。僕は自分の会社をそんな会社にしたい。
こんな風に思うのは、僕の偽善や虚栄、功名心もあるのかもしれません。でも、それでもいい。他人にどう思われていようがそれもそれでいい。

だから、四の五の言わず、やってみます。傘作りを通してそれを・・・。

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なぜ僕は傘屋になったのか?(2)

そんなある日。
4月の末のことです。気分はもうすっかりゴールデンウィ―クで、僕は仲の良い友人たち数人と、お酒を飲みながらドンチャン騒ぎをしていました。
そんな中、ライターである友人のひとりとある話題で盛り上がっているうちに、僕の背中に「ビビッ」と電流が走ったのです。
大袈裟な言い方じゃなく、まさにゾクゾクした瞬間でした。

ビールジョッキ片手に雑談を交わし、ある話題に話が及んだ、まさにその瞬間!
僕の頭の中で、ビジネスアイデアが「パッ」と閃きました。それは、あたかも天啓のように。

僕は居てもたってもいられず、会話の途中で椅子を蹴飛ばし、一目散で店を後に・・・というのはウソですが、とにかくしばらくは興奮で気もそぞろ。
それからしばらくして友人たちと別れ、僕はすぐに事務所に戻りました。深夜2時でしたが、そのとき生まれたアイデアを1冊のノートに無我夢中で書きなぐっていきました。

では、その話題とは? そのアイデアとはいったい何だったのか?

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なぜ僕は傘屋になったのか?(1)

僕は保険屋でした。いや、「でした」という言い方は正しくありません。
今も保険屋だからです。

そんな僕がなぜ傘屋になったのか?
お話させてください。

今から5年前のことです。
僕、田中正博は大学を卒業後、大手国内生保に就職。
その後、会社の合併を機に、外資系生保へと転職した末、保険代理店として独立しました。

それまでサラリーマンだった僕には何もありませんでした。
お金も、人脈も、もちろん商売の経験もありません。まったくのゼロからのスタート。

徒手空拳という言葉がありますが、まさにそのとおり。
この先もサラリーマンとして働くことに漠然とした不安を覚え、「えいや!」と勢いまかせで会社をはじめてしまったのです。

そんな有様でしたから、創業当初は苦労の連続でした。
ここでその苦労話の詳細を語ろうとは思いませんが、当時は「倒産」の二文字がアタマの中から離れず、「このままではオレは発狂してしまうのでは・・・」と本気で心配になったくらいです。

それほど悩み苦しむ毎日でした。

ところが、ひょんなことがきっかけで転機が訪れます。
日々倒産の恐怖と闘いながら、それでも歯を食いしばって試行錯誤を繰り返すうちに、僕は電話とダイレクトメールを使って、保険を高確率でセールスする方法を発見したのです。

 

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