偉大なるブランドはバカだった
こころの中にある映像が商品の購買を決めるプロセスに影響を与えることは多い。
何かの拍子に「あっ!」とスイッチが入って思わず衝動買い。こんな経験は誰にでも少なからずあると思う。例えば、こんな強烈な映像を見たら・・・
タバスコは偉大なブランドである。
ここでは、尊敬の念を込めて、あえてタバスコを「彼」と呼ぶことにする。
彼には僕はいつもお世話になっている。パスタやピザはもちろん、トマトジュースにも、チゲ鍋にも、カレーにも、マーボー豆腐にも、サラダにも、とにかく、その守備範囲はめちゃくちゃ多い。
「ねぇ、そこのタバスコ取ってくれよ」と商品名が固有名詞にまでなってるし、イタリアンレストランやファミレスに行けばたいていは置いてある。
さらには、「アントニオ猪木がはじめて日本に持ち込んだ」なんて、都市伝説にだってなっている。
もっというと、10円玉にふりかけると、すっかりキレイになることでも有名だ。
そんなわけで。彼はスゴイ。
彼ほど料理を選ばないソースはないッ! ・・・と僕は確信している。
今でこそ、ホットソース系の中では「もっとも辛くない」と評されてはいるものの、それまで彼は100年以上も君臨し続けたホットソースの王様なのである。
偉大な点はまだある。
ルイジアナ州エイヴァリー島にあるマキルヘニー社が扱う品目は彼だけである。色気を出して商品ラインを拡張したり、数々のバリエーションを展開したりしない。(グリーンを除く)
今も昔もずっと彼で勝負しているのだ。まさしくこだわりの一品である。
Tabasco公式サイト (http://www.tabasco.com/main.cfm)
さて、この偉大なるブランド ― タバスコ。
僕がもっともリスペクトするのは「バカになれる」という点だ。先のYoutubeを見ればわかる。アップされているタバスコのCMは単なるアホだ。お上品な日本では即刻放送禁止の代物である。
また、アホなCMはこれに留まらない。例えば、これなんかも。