デザインについて考える。
お客様からの要望で一番多いのが「生地のバリエーションを増やしてほしい!」というもの。
とりわけ女性からは「Tlalocには柄モノはないの?」とよくご質問をいただいている。
現行モデルの単色だけだと、ちょっと物足りない。
これが理由なんだと思う。
チェックやストライプ、ドットやグラフィック・・・etc
たしかに、こうした「柄モノ」へのニ―ズはある。
そのことは僕も十分承知しているし、そうしたニーズがある以上、売れるという予測もできる。
けれど、僕は「柄モノ」の発売はあまりノリ気がしないでいる。
なぜか?
それは僕がデザインの素人だから。素人だからこそ、素人なりの「デザインへのこだわり」というものがあるのである。僕の「デザインへのこだわり」とはほんのちょっとしたこと。でも、それだけは失くしてはいけないと思っていることだ。
デザインなら専門家のデザイナーに頼めばいいじゃないか。
そんな意見もあるだろう。でも、そういう問題じゃない。問題は、僕の中に『理由』がないことなのである。
僕はやはりデザインには理由が必要だと思っている。
デザインで見た目の良さやバリエーションを追求するのはもちろん重要だ。でも、それよりももっと大事なことは「なぜそうしたのか?」という根源的な問いへの明確な答えなんだと思う。
だから僕は、それが答えられないモノは作りたくない。
頑固ですかね?
でもそうでもしないと、僕みたいな素人は、それがデザインだと思い込んで、とんでもない間違いを犯してしまいそうだから・・・。
そんなわけで、「柄モノ」の発売はひとまず保留ということで。
「柄モノ」に対する『理由』が見つかるまでは。
「柄モノ」をご要望いただいているみなさま、申し訳ないです。