雨が降ると考える。
雨が降ると考える。
100円ショップで売っている傘は「傘」じゃない。
「傘」のカタチをした100円だ、と。
日本の傘の消費量は年間1億3千万本だといわれている。
そのうち約7千万本がビニール傘ともいわれ、おそらくはそのほとんどが使い捨てにされていることだろう。
となると、道端やコンビニの傘立てには
いったいいくらの100円が捨てられているのだろう?
1つの商品が消費者の生活スタイルを変えてしまうことがある。
ニーズがあるから作る。
そういう選択肢もあるかもしれない。でも、それが理由で決して褒められない生活スタイル―「使い捨て」や「無責任な廃棄」―を助長するような「モノづくり」はあってはならないと思うのだ。
本当につくるべきは、捨てられない傘。
流行や時代が変わったとしても、捨てられない傘を作ること。
いや、ユーザーから「捨てたくない」「大事にしたい」と思ってもらえる傘を作るべきだ。
雨が降って、無残に捨てられたビニール傘を見る度に、そう思う。
平年だと、関東地方は6月8日ごろ梅雨入りを迎える。
いよいよ本格的に傘の出番だ。
僕は、Tlaloc(トラロック)で1人でも多くの人に「雨の日の楽しみ」を届けたい。
そして・・・
聴いてほしい。
生地に雨粒が当たる、あの、ポロン、ポロンという音階を。
観賞してほしい。
さしたとき、内側に広がる16本の傘骨の美しさを。
でもって、思ってもらいたい。
Tlalocは「捨てられない1本」「大事にしたい1本」だと。
傘を作るようになって、はや1年。
僕は今日も、明日も、明後日も傘のことばかり考えています^^
もちろん昨日も考えましたとさ。
▼追伸
今のところ、Tlaloc(トラロック)はインターネットか、デパートの催事イベントのいずれかでしか販売していない。そんなわけだから、数多く寄せられる問い合わせに、次のようなものがある。(とりわけ女性の方から)
「実際の生地の色を見たい!」
そこで、ご要望に応えてお見せすることにした。
縫製で余った生地をかき集めて、「生地のサンプル見本帖」を作成することにしたのだ。請求してくれれば、もちろん無料でお届する。近々、公式サイト(http://www.tlaloc.jp)にて案内できるだろう。
それまでしばしお待ちください。