きっかけは飲み屋でのほんの些細な会話から。
でも、それをきっかけに僕は、ようやくずっと探し求めていた答えを見つけた気がするのです。
「そもそもなぜオレは起業したのだろう?」
そう、起業の意味です。これまで僕が漠然とやりたいと想っていたこと。
いや、やりたいと切望し、憧れ続けてきたこと。それは・・・
モノづくりです。自らの想いを込めたモノをカタチにする。
そして、それを誰かに伝えたい。届けたい。
これだったんです。
でも、残念ながら、僕の本業である保険代理店という商売では、その夢は到底叶わないことでした。また、「モノづくり」といっても、具体的な商品アイデアがあったわけでもありません。けれど、今思えば5年間、ずっとそれを探し求めていた気がします。
保険会社や他の誰かの商品ではなく、僕の、僕の会社が作りだした商品を売る。
僕や僕の会社が想いを込めたモノをカタチにして、それを買ってもらったお客さんに喜んでもらう。
このシンプルな「商い」がどうしてもやりたかった。
また、それだけじゃありません。
やりたいことはもうひとつあります。「ウソつけ!」と言われてしまいそうですけど、僕は真剣にそう考えています。
社会貢献です。
直接的に社会に貢献できる会社。僕は自分の会社をそんな会社にしたい。
こんな風に思うのは、僕の偽善や虚栄、功名心もあるのかもしれません。でも、それでもいい。他人にどう思われていようがそれもそれでいい。
だから、四の五の言わず、やってみます。傘作りを通してそれを・・・。
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そんなある日。
4月の末のことです。気分はもうすっかりゴールデンウィ―クで、僕は仲の良い友人たち数人と、お酒を飲みながらドンチャン騒ぎをしていました。
そんな中、ライターである友人のひとりとある話題で盛り上がっているうちに、僕の背中に「ビビッ」と電流が走ったのです。
大袈裟な言い方じゃなく、まさにゾクゾクした瞬間でした。
ビールジョッキ片手に雑談を交わし、ある話題に話が及んだ、まさにその瞬間!
僕の頭の中で、ビジネスアイデアが「パッ」と閃きました。それは、あたかも天啓のように。
僕は居てもたってもいられず、会話の途中で椅子を蹴飛ばし、一目散で店を後に・・・というのはウソですが、とにかくしばらくは興奮で気もそぞろ。
それからしばらくして友人たちと別れ、僕はすぐに事務所に戻りました。深夜2時でしたが、そのとき生まれたアイデアを1冊のノートに無我夢中で書きなぐっていきました。
では、その話題とは? そのアイデアとはいったい何だったのか?
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僕は保険屋でした。いや、「でした」という言い方は正しくありません。
今も保険屋だからです。
そんな僕がなぜ傘屋になったのか?
お話させてください。
今から5年前のことです。
僕、田中正博は大学を卒業後、大手国内生保に就職。
その後、会社の合併を機に、外資系生保へと転職した末、保険代理店として独立しました。
それまでサラリーマンだった僕には何もありませんでした。
お金も、人脈も、もちろん商売の経験もありません。まったくのゼロからのスタート。
徒手空拳という言葉がありますが、まさにそのとおり。
この先もサラリーマンとして働くことに漠然とした不安を覚え、「えいや!」と勢いまかせで会社をはじめてしまったのです。
そんな有様でしたから、創業当初は苦労の連続でした。
ここでその苦労話の詳細を語ろうとは思いませんが、当時は「倒産」の二文字がアタマの中から離れず、「このままではオレは発狂してしまうのでは・・・」と本気で心配になったくらいです。
それほど悩み苦しむ毎日でした。
ところが、ひょんなことがきっかけで転機が訪れます。
日々倒産の恐怖と闘いながら、それでも歯を食いしばって試行錯誤を繰り返すうちに、僕は電話とダイレクトメールを使って、保険を高確率でセールスする方法を発見したのです。
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