試作品でけた!(3)

実は傘をつくりはじめるまで知らなかったことがある。
傘はプレゼントしてとても喜ばれる贈答品である、ということ。傘はその形状から末広がりの縁起物として、古くから

 ・誕生祝い
 ・出産祝い
 ・就職祝い
 ・退職祝い
 ・開業祝い
 ・傘寿や還暦のお祝い
 ・父の日や母の日のお祝

なんかに大切な人への贈り物として大活躍なのだ。
というわけで、僕の傘が完成した暁にはプレゼントの最優力候補として、ぜひご検討賜りたい^^

ちなみに今、ラッピング用の梱包資材をあれこれ選定中でして、昨日も生地の卸売をやっている友人とその打ち合わせをしたところだ。

ラッピングには「風呂敷」を使いたいなと思ったので、それに見合う生地サンプルをいくつか見つくろって持参してもらった。風呂敷に使う生地は「ちりめん」というらしい。いやー、これがまた、模様も素材も実にバリエーション豊富で、あれこれ眺めているだけで楽しかった。

さぁ~て、どれにしようかなと。それは出来てからのお楽しみ。乞うご期待である。

・・・と軽~くPRも済んだところで前回の続き、試作品の話をしよう。

 

 

まずは、傘のサイズである。
サイズは2種類用意した。親骨の長さが63.5cm(露先含めると65cm)53.5cm(露先含めると55cm)の2サイズだ。一応は大きいのが男性用で小さいのが女性用ということにしてある。でも、ま、目安なのでどちらでもお好きなサイズを選んでくれたらいい。

 

次に、傘の選べるパーツについて。
ご存知のとおり、僕の傘のコンセプトは「自分でカスタマイズできる」ということにある。
3つに分けた傘のパーツは、色・デザイン・機能でもって数種類が用意されていて、それらを好きなように選んでもらうことで、「あたかもオシャレするような組み合わせの“妙”を楽しんでもらえる」というアイデアをカタチにしたものだ。

3つのパーツとは次のとおり。

 ①石突き(先端部分)
 ②本体(骨と生地部分)
 ③手元(持ち手部分)

要するに、だ。
数種類用意されたこれらの商品群の中から「お好みでどうぞ!」というわけである。

無論、全パーツ(全商品)は互換性のある同一規格でつくってある
だから、例えば、①②③をぞれぞれ2組持っているとすると、組み合わせのパターンは8とおり。ある意味、2組揃えれば、8本分の異なる「傘の表情」が楽しめるのだ

ま、そうはいっても、文章だとイメージがつきにくいとは思う。その辺りの「傘の表情」は、ホームページが完成してから思う存分楽しんでいただきたい。そんな選べる楽しさを実感してもらえるホームページになるはずなんで。

 

試作品に話を戻そう。
あくまでも試作品なので、全体の雰囲気を確かめるために、「①石突き」「③手元」をいろいろなデザインでつくってみた。まだ何も加工も細工もしていない状態である。
とりあえずそのうちの1パターンを見てもらおう。

 

石突きと手元

 

そして、これが「②本体」の連結部分。
この部分で「①石突き」と「③手元」を連結させる。言うまでもなく、安全性はチェック済み。見た目よりも実際は深くまでネジで留まっているので、使用時に外れる心配はない。

 

連結部分前

 

連結部分後

 

ひとまずこんな具合に出来上がった。
とはいえ、ここからメッキ加工したり、ストラップが付けられるようにしたり、革を巻いたり、色を塗装したりと、もうひと捻り、いや、もうあとふた捻りしなきゃいけない

1人でも多くの人に喜んでもらい、満足してもらえるように、手間暇を惜しむことなく、コストと限界まで格闘しながら、最高のものを届けるつもりだ。

 

あ、そうそう。
商品タグもできたんだった。これです。

 

田中様:Tlaloc柄(タグ) (3)

 

ふぅ~。
ともかく商品化までは、まだまだやらなきゃいけないことがてんこ盛りだ。
なにせ、前例のないというか、まだ世の中にない商品を僕はつくろうとしている。当然、お手本となるサンプルなんかはひとつもない。暗闇を手探りで進むがごとく、である。

ひとつ課題をやっつけると、また別の課題がひょっこり。そんな調子で一進一退の攻防がしばらく続いている。道のりは厳しいのー、ホント。

毎日毎日、思うように作業がはかどらず、イライラ、ムカムカ。
おかげでタバコの本数も増えた。ゲホッ。

でも、ま、あとひと踏ん張りだ。
いや、ふた踏ん張りくらいか。とりあえず、こうしてブログを書いて、愚痴を吐けるくらいの余裕はあるので、まだ大丈夫。引き続き頑張りまッす!

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