雨の日を笑い飛ばそう!(2)
ネーミングは重要である。
ネーミングの出来が商品の売れ行きを左右することも少なくない。例えば、商品は変えず、ネーミングだけを変えただけで大ヒット、なんてことはよくあること。
有名なところでは、
【洋なし】 みだくなす → ラ・フランス
【靴下】 フレッシュライフ → 通勤快足
【玩具】 豆ダッシュ → チョロQ
なんてのがそうである。
そんなわけで、ネーミングはとっても大事なのである。
かくいう僕も、傘を作るうえで「ブランド名、何にしよう?」とずいぶん悩みました。候補はいくつかあって、それらをノートに書き出したりしもして。そして、どれにしようかいろいろ思案した挙句、「ビビッ!」ときたのがTlaloc(トラロック)だったわけです。
ちなみに、Tlaloc(トラロック)。
僕の造語じゃありません。古代アステカ文明の「雨の神様」のことです。
語感がいい。覚えやすい。そして何よりも、「雨の神様」だなんて縁起がいい。つーわけで、この度晴れてブランド名として拝借した次第でございます。
ま、それはさておき。
ネーミングは実に興味深い研究テーマです。いろいろ調べてみると、ある特定のジャンルに面白いネーミングが集中していることがわかります。たいへん勉強になります。
では、その、ある特定ジャンルとは何か?
下半身をターゲットにした、あるいは、ネタにした商品であること。このジャンルのネーミングには目を見張るものがあります。それこそ、一度耳にしたら絶対忘れない。珠玉のネーミングぞろい。
今日はその中でもとりわけ優秀な作品をご紹介します。
まずは薬剤部門からどうぞ!
・仁王勃ち
・ムズメン
・絶倫ゴールド
・精泉ビンビン液
・自信回復液
う~ん。どれもこれも素晴らしい。ナイス・ネーミング!
衣料部門も頑張ってます。
これはネーミングというよりは、コピーセンスにキラリと光るものを感じました。
流れ出ず、臭わない。
中高年を悩ます、「ちょいモレ」もこれで安心!
ちょいモレ防止!
さわやかガードトランクス。
お次は、グッズ部門。これは有名でしょう。
・まりもっこり
こんなのもありました。ただ、現在は市販されてないですけど。
あまりにもストレートすぎると、消費者からクレームが殺到し、とうとう発売中止になってしまった幻のマスコット商品です。
・きりちんぽ
ご存じない方のために補足説明します。
これは秋田名物「きりたんぽ」をモチーフにしたマスコット商品で、「まりもっこり」の二匹目のドジョウを狙ったかどうかは定かではないですけど、携帯ストラップなどにして販売されていました。
だけど、あえなく撃沈・・・。ネーミングの失敗例になってしまいました。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ、と申します。
ですから、愚者にならないためにも、失敗例として、ここにもうひとつ挙げておきましょう。
ジャンルは芸能部門です。
完全な失敗事例でしょう。しかも、彼は同じ過ちを二度繰り返そうとしている・・・気がします、僕は。
【2000年】 にせんだみつお ※改名の理由:ミレ二アムだから
【2009年】 浦島みつお ※ 改名の理由:しばらく世間から忘れられているから
問題。この人物は誰か?
はい、正解! せんだみつお氏です。
え~、さて。
ネーミングについていくつか考察を重ねてまいりました。
ここで今日の結論です。
「きりちんぽ」「せんだみつお氏」の失敗事例から僕たちは何を学ぶことができるでしょう?
学べることがひとつあります。
それを教訓として、今日のネーミングの研究はおしまいにしたいと思います。
【教訓】 ネーミングは「ひねり」がないと刺さらない。多分。
天気予報によると、今週はずっとパッとしない天気らしい。
ホント、気分が滅入ります。
どうでしょう?
これを読んで、少しは気分が晴れましたでしょうか?
晴れない? すみませんでした。